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目薬を差しすぎたかしら。
昨日は、誕生日でした。
だからお父さんに電話して、言いました。

「誕生日プレゼントが欲しい!」
「何がいい?」
「お父さんとお母さんと一緒にごはん食べたい!」

笑顔で答える私。

「それは出来ない」

ねえ、どうして。

「そっか、分った!」

笑顔で答える私の頬に涙が伝った。

握りこぶしを作って涙を止める。


ねえお父さん、私が泣いてるなんて思いもしなかったでしょ?

「泣かないで」

昔お父さんが言った言葉を、私はまだ守ってるよ。

中学生のときから、どんなに泣いていても、声が震えることはなかった。口元はいつも笑っていた。
そうやって明るく振舞えば、目の悪いお父さんに気づかれることはなかったから。

「プレゼントはあるから、渡しに行くよ」
「わかった!ありがとう!」

ねえお父さん、お菓子が一杯入った箱も、可愛い洋服も、いらないよ。

ただ3人で笑いながらご飯を食べる。

それだけで良かったのに。


目を閉じて、ゆっくり呼吸をする。
お母さんに泣き顔を見せるわけにはいかない。

お母さんを困らせたくないから。
出かけていたお母さんが帰ってるまで、私は氷を瞼に当て続けた。

お母さん、私ちゃんと笑えてたでしょ?
でもね、本当は悲しい。すごく悲しいんだ。

でも泣いちゃいけない。
泣いちゃいけないんだ。

強く握っていた手のひらには爪のあとがついていた。


お父さん、お母さん、私、約束ちゃんと守ってるよ。頑張ってるよ。
だから…
そんな悲しそうな顔しないで。
笑ってよ。

ねえ、もうわがまま言わないよ。


だから笑っていて。
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